行政学を学ぶのにおすすめの本・入門書11選

行政学 おすすめ 本 入門書
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行政学とは、行政を対象とした学問で、行政の仕組みや動き、組織、政策を扱う分野です。

近年、行政学の入門書が数多く出版されており、特に2020年以降に多くの質の高い行政学入門書が出版されています。これらは基本的にどれも学生・公務員志望者・現場の実践者に向けて書かれており読みやすい内容となって言います。一方、裏を返せば対象が基本的に同じため、差がわかりづらいという課題もあります。

そこで本記事では、行政学をこれから学びたい人やさらに行政学を深く学びたい人におすすめの本・入門書を11冊ご紹介します。内容の差というよりも、構成や焦点の当て方の差を主に紹介しているので、ぜひ自分に合ったものを見つけて買って読んでみてください。

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行政学おすすめ本・入門書1|行政学〔新版〕

日本の行政学を牽引してきた真淵勝氏による、行政学の網羅的な入門書。わかりやすい制度記述と、興味深い実態分析を両立させたことで好評を博した教科書の新版となっており、近年の変化も反映させながらより読みやすくなっている。とても分厚い1冊だが、これ1冊あれば非常に広く学べるので、学生や公務員志望者の教科書に最適。

行政学おすすめ本・入門書2|はじめての行政学

わかりやすく読みやすい解説で好評の有斐閣ストゥディアシリーズから、行政学の解説書が登場。各種公務員試験にも対応した内容で、1冊目よりもコンパクトで手が付けやすい。本書を入門書に、真淵氏の行政学を読んでみるのはどうだろうか。

行政学おすすめ本・入門書3|行政学

京都大学大学院法学研究科教授で政治学者・行政学者の曽我謙悟氏による行政学入門書。「分業」と「委任」という概念をキーワードに、現代日本の行政の実態を他国や過去との比較のもとに解説豊富なデータと明快な理論枠組みも掲載されており、より学問的に行政学を学びたい学生や公務員志望者、現場の実践者におすすめ。

行政学おすすめ本・入門書4|行政学概説

わかりやすさに定評のある放送大学教材として出版された行政学概説。2020年発刊と比較的新しく、初学者でも読みやすい内容になっているので、学生にも公務員志望者にも現場の実践者にもおすすめ。

行政学おすすめ本・入門書5|よくわかる行政学第2版

大きなサイズで文字も読みやすく、見開き2Pでキーワードが解説されていることでわかりやすいと定評があるミネルヴァ書房の「よくわかる○○シリーズ」から、行政学編が登場。初学者から修士課程の大学院生にもおすすめできる1冊。

好評の前版(2009年)と同様に、現代社会を幅広く支える行政学を、基本理念をはじめ、行政組織やその運用、重要課題を取り上げつつ、体系的・分野横断的に解説。具体的事例や映画に関するコラムも掲載し、身近な視点からもアプローチが可能となっています。

行政学おすすめ本・入門書6|行政学講義

金井利行氏による、新書の行政学入門書。行政学の解説本で新書版は本書以外にほぼないので、持ち歩きやすく読みやすいという点で、最初の1冊におすすめ。本書の特徴は、支配・外圧・身内・権力の四つの論理から行政の作動様式を解明している点。なお本書にはkindle版もあるのもポイント。

行政学おすすめ本・入門書7|現代行政学の基礎知識

行政学で学ぶべき90数カ目を、すべて見開き2ページずつ、全14章で簡潔に解説した本書。行政学のキーワードから全体像を把握したい人におすすめ。巻末索引では、公務員試験準備にも活用できるように、項目名以外にも多くの関連事項が載っているので、公務員試験対策本としても使えます。

行政学おすすめ本・入門書8|政治学・行政学の基礎知識 改訂第4版

初版以来、数十年が経つにもかかわらず多くの読者がいる「基礎知識」の改訂第4版。本書は、行政学と政治学の密接な関係を冷静に認識し、その意味を更新することを目指しており、行政学のみならず隣接分野である政治学とあわせて複合的に行政学を学びたい人におすすめ

行政学おすすめ本・入門書9|実践自治体行政学

絶佳鋭い文章でファンも多い東京大学教授の金井利之氏の著書。本書では、自治体行政組織に対する統制と管理をテーマに、「自治基本条例」「総合計画」「行政改革」「行政評価」という具体的なトピックスを取り上げ、それぞれの理念、課題、対応策等を論じています。

著者の金井氏自身が関わった事例の分析も多数載っているので、自治体固有の行政課題の解決手法を具体的に知りたい人におすすめです。

行政学おすすめ本・入門書10|新版 行政学の基礎

好評を博してきた2007年版を大幅に改定した待望の新版。以下のまえがきに書かれた文章が、本書のコンセプトと狙いをわかりやすく表している。

「行政学には、ここまでが行政学の扱う領域といった明確な境界線が存在しない……初学者にとって道標となることを期待し、できるだけ平易な表現を用いて、行政学の基本的な発想や学問としての魅力が伝わるように心がけた。

行政学おすすめ本・入門書11|公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 行政学

公務員試験対策で圧倒的支持を得続けるシリーズの行政学編。本記事で紹介してきた本は、基本的に試験勉強と学問的素養の習得の両方を目指していたが、公務員試験のためだけに行政学を学びたい人には、本書がおすすめ。

最後に-行政学を深掘りするためには、隣接分野の本も読もう-

行政学 おすすめ 本 入門書

本記事では、行政学を学びたい人におすすめの本を紹介してきました。学問分野は、独立して存在するのではなく、常に隣接分野と影響しあいながら発展するものです。

以下の記事では、行政学と相互に影響を与え合っている社会学や政策学などの入門書やおすすめ本を紹介しています。興味関心ある方は、ぜひあわせて読んでみてください!

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