政策学を学ぶのにおすすめの本・入門書10選

政策学 おすすめ 本 入門書
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政策学とは、産業、教育、労働、軍事、外交などについての政治の方策を実践的見地から原理的に研究する学問です。政策過程を分析し、政策を最も合理的に達成する手段や方法を研究する科学ともいえます。

本記事では、政策学系の博士課程に所属する筆者が、政策学を始めて学ぶ人や政策学の入門書を探してる人におすすめの政策学本10選をご紹介します。ぜひ買って読んでみてください。

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政策学でおすすめの本/入門書1|入門 公共政策学 – 社会問題を解決する「新しい知」

本書は、少子化問題、地域活性化、生活保護、学力向上など、日本社会が直面している課題をモデルケースとして扱いながら、公共政策学の考え方を紹介する入門書です。筆者の秋吉先生は政策学のわかりやすい解説で知られており、YoutTubeにも授業動画が載っているので、気になる方は観てみてください。

政策学でおすすめの本/入門書2|政策学入門

タイトルの通り、政策学を網羅的に習得できる1冊。実際の政策事例から始めて理論的な思考方法もつかめるように、各章ごとに「要約」「事例」「事例分析」「関連理論紹介」「さらに学びを深めるための案内」の順で構成されています。身近な地域社会からグローバルな規模の問題に至るまで、幅広い政策事例を分析・解説した基本書です。

政策学でおすすめの本/入門書3|政策リサーチ入門―仮説検証による問題解決の技法

社会問題・政策課題を題材に、情報の収集、因果関係の分析、対策の立案・評価、成果のプレゼンテーションと論文・レポート作成の方法をわかりやすく解説した1冊。社会科学を学ぶ学生だけでなく、政府・自治体職員、シンクタンク研究員、NPO関係者、市民など学生以外にもおすすめできる実践的方法論ガイドです。

政策学でおすすめの本/入門書4|研究活用の政策学―社会研究とエビデンス

研究エビデンスを活用するということはどういうことで、また、どのようにすれば活用されるのか。これは幅広い学問分野の問いであり課題ですが、特に政策学では研究エビデンスの活用方法が問われます。

本書では、保健医療、ソーシャルケア、教育、刑事司法なd具体的な各領域における公共政策や行政サービス提供から、研究活用や実践における各種の理論やモデルを詳細に考察する方法を学ぶことができます

政策学でおすすめの本/入門書5|地域政策

政策学の中でも、地域社会がかかえる課題の解決を目指すのが地域政策です。本書は、地域政策に限定した政策学入門書で、地域政策の対象、目的、手段、政策主体などについて産業構造の変化やグローバル化、交通・通信技術、人口減少などをキーワードに、具体例を織り込みながらわかりやすく解説しています。

政策学でおすすめの本/入門書6|政策学講義 決定の合理性[第2版]

本書は、限定された合理性の中で成立する公共政策を対象とした政策学の教科書です。本書の目標は、公共政策を把握するための枠組みと具体的な公共政策の実態を理解することを通じて制度設計の能力を向上させること。

具体的な事例として産業政策、公共事業、環境保全政策、医療政策、公的介護保険、貧困、社会教育、家族政策などを取りあげ、その実態を分析しています。また、法律学や経済学、現代政治理論、行政学、国際政治学、政治過程論との関連も重視しているので、大学生の教科書・演習、実務家の研修教材としても最適です。

政策学でおすすめの本/入門書7|入門・行動科学と公共政策: ナッジからはじまる自由論と幸福論

近年、政策学では「行動科学」と組み合わせた公共政策がとても注目されています。本書は、行動科学の本家キャス・サンスティーンが、ナッジの使い方から思想までをわかりやすく解説しています。オバマ政権では実践の舞台で政策立案にも関わったサンスティーンによる、行動科学×公共政策の最新報告と思想的探求の書です。

政策学でおすすめの本/入門書8|文化政策学入門

文化政策学は、文化芸術分野を対象とした政策学です。文化芸術は、文化経済学、文化経営学の観点からの研究はすでに1990年代から始まっていました。しかし政策学からの研究はようやく2000年前後からです。本書は、これから文化政策学を学ぶ方はもちろん、「文化政策学」の全容を整理し直そうとする研究者にとっても必読の1冊といえるでしょう。

政策学でおすすめの本/入門書9|公共政策学

本書は、公共政策を民主主義と絡めて論じた本です。政策の歴史、民主主義と政策との関係、政策のプロセスなどを学ぶことができ、政策のデザインのあり方や政策をめぐる価値の議論も押さえることができます。

また2018年に出たばかりということで、政策をめぐる最新の話題を取り入れながら、合理的な政策が求められる現代社会において、複雑な問題に取り組むための方法を考える術も知ることができます。政策学初心者から実践者まで幅広く役に立つ1冊です。

政策学でおすすめの本/入門書10|EBPM(エビデンス(証拠・根拠)に基づく政策立案)とは何か―令和の新たな政策形成

近年、政策学、そして政策現場ではEBPMという言葉が注目されています。EBPM(Evidence Based Policy Making)とは、「統計データや各種指標など、客観的エビデンス(根拠や証拠)を基にして、政策の決定や実行を効果的・効率的に行うこと」です。本書は、政界でEBPMを主導した第一人者が記した入門本です。

最後に-政策学をより深く学ぶために隣接分野の本もあわせて読もう!-

政策学 おすすめ 本 入門書

本記事では、政策学を学びたい人におすすめの本を紹介してきました。学問分野は、独立して存在するのではなく、常に隣接分野と影響しあいながら発展するものです。

以下の記事では、政策学と相互に影響を与え合っている社会学や行政学などの入門書やおすすめ本を紹介しています。興味関心ある方は、ぜひあわせて読んでみてください!

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