大学生は、社会に出る一歩手前の、少し人生に余裕がある時間です。
この4年間、もしくは短大の場合は2,3年間でどんな本を読んだかは、のちの人生にも大きな影響を与えることでしょう。
とはいえ「大学生のうちに本をたくさん読みましょう!」と言われても、一体どの本を読んだらいいのか迷いますよね。
そこでこの記事では、現在、国立大学博士後期課程で社会科学系の研究を行っている筆者が、大学生のうちに読んでおいてよかった!&学部生のうちに読んでおきたかった!本を10冊ご紹介します。
どの本も万人におすすめできる名著なので、ぜひ大学生のうちに読んでおきましょう!本サイトでは、大学生のうちに読んでおきたい本を、他記事でも紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。
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大学生におすすめの本1 嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え
世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。そんなアドラーの名を一気に有名にしたのが、本書『嫌われる勇気』です。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、現代の日本にこそ必要な思想だといえるかもしれません。
対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」、それは『嫌われる勇気』です。人間関係、恋愛、家族関係などに悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
『嫌われる勇気』とあわせて売れたのが、赤いカバーが印象的な『幸せになる勇気』。『嫌われる勇気』とあわせて読むのが、おすすめです!
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大学生におすすめの本2 学問のすすめ 現代語訳
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず―。」
多くの人が一度は聞いたことのある名文ですが、それに続く言葉を知っているでしょうか?
近代日本最大の啓蒙思想家・福沢諭吉がその言葉に託したのは、人間の平等ではなく、知性と行動力を兼ね備えた近代的な「個人の自立」でした。
その考え方は、社会と個人の関係を考えるためのひとつのモデルとして、今の時代にこそ見直されるべきものです。明治初期という大きな時代の転換期に書かれた、“危機の時代の心得”を学ぶことで、同じく変動激しい現代を正確に捉え行動できるでしょう。
本書には、NHKの人気番組100分de名著で発行された解説書があります。分かりやすさに定評のある100分de名著の解説本は、私もメインの本とあわせて買うことがあります。ぜひ皆さんも解説書片手に読んでみてはいかがでしょうか。
大学生におすすめの本3 FACTFULNESS
『FACTFULNESS』は、2020年に大ベストセラーとなった本です。
私たちの知識やモノの見方は、情報入手は意外と偏っており、正しく世界の状況を把握できていないことが痛感させられます。つまり世の中の常識は常識ではない、自分の知識には思い込みが多く混ざっている、自分の知識は古い、こうしたことを正面から突き付けられるのです。
このような「自分の知識や思い込みを根底からひっくり返す本」を、大学生のうちに読むことには大きな意味があります。ちなみに本書は以下のような賞を受賞しており、この受賞歴からも必読書であることがわかります。
- 2020年間ベストセラー【1位】(ビジネス書、トーハン調べ)
- オリコン年間BOOKランキング2020 ジャンル別「ビジネス書」【1位】
- 読者が選ぶビジネス書グランプリ2020 総合グランプリ【1位】(主催:グロービス経営大学院、フライヤー)
- ビジネス書大賞2020【大賞】(実行委員会:ディスカヴァー・トゥエンティワン)
- 第30回TOPPOINT大賞【大賞】(2019年上半期TOPPOINT誌調べ)
- 100万部突破
本書は、就職活動前に読んでおきたい本としても有名です。こちらの記事では、FACTFULNESSとあわせて就活前~就活時に読んでおきたい本を紹介しているので、良ければご覧ください。
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大学生におすすめの本4 漫画 君たちはどう生きるか
2018年に最も売れた本、それが本書『君たちはどう生きるか』です。
1937年に出版されていたい、多くの人達に読まれてきた吉野源三郎の名著『君たちはどう生きるか』。
人間としてどう生きればいいのか?という大きな問いに対して、マンガを読みながら考えることを促す本書は子ども~お年寄りまで多くの人達に共感をもって迎えられました。
「哲学的な本って読みにくそう」そう思っている方でも、この本であればマンガで楽しみながら、人生を見つめなおす思考のキッカケを得ることができます。
主人公のコペル君と叔父さん、2人の姿勢に示された、数多くの生き方の指針となる言葉を大学生のうちに噛みしめておくことには、とても意味があるでしょう。
大学生におすすめの本5 LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略
この本のテーマはずばり一つ「寿命100年時代、あなたはどう生きますか?」です。この本は、平均寿命が延び100年生きる人が増えてきた21世紀の、新しい人生戦略を提示した1冊です。
2020年のベストセラーは『ファクトフルネス』でしたが、『LIFE SHIFT』は2017年にベストセラーとなって以来、今日まで世界中で売れ続けている名著です。以下のリストを見ればこの本の重要性は一目瞭然でしょう。
- 流行語大賞2017「人生100年時代」ノミネート
- DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの読者が選ぶベスト経営書2017 第1位
- 読者が選ぶビジネス書グランプリ2017にて、総合グランプリ受賞!
- ビジネス書大賞2017にて、準大賞受賞!
『LIFE SHIFT』は売れすぎて、なんと簡単に読める超訳版が発売されています。「誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか」を働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべての観点でレクチャーをしてくれる本書。
就職という人生のライフイベントを、長い人生の中でいかに位置付けるかを考える機会を提供してくれる1冊です。
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大学生におすすめの本6 思考の整理学
刊行から35年、驚異の125刷、258万部突破の大大ベストセラー本『思考の整理学』。東京大学、京都大学で最も読まれた本としても知られています。
「先生と教科書に引っ張ってもらうグライダー型ではなく、エンジンを積んで自分の頭で考え、自力で飛びまわれる飛行機型の人間こそ、これからの時代には必要なんじゃないかな。」
そう語ったのは著者の外山滋比古氏です。これからの時代に必要とされているのは、「自ら考えられる人間」です。いま以上に思考力を伸ばしたい・身につけたい人におすすめです。
大学生におすすめの本7 大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる
哲学の重要人物と、歴史の流れが一目瞭然の本書は、哲学の概要をつかむのに一番おすすめ!
東大生が1番読んでいるといわれる「大学4年間」シリーズの最新刊です。ソクラテス、デカルト、カント、ニーチェ、フーコーなど重要人物の考え方を押さえながら、哲学史をざっと復習できる超お得な1冊。
哲学に関する本は、いますぐ読まなくても、ちょっと気になったときに手に取れる場所に読んでおくのが大切です。社会人になってからも、ちょっと悩みや疑問が湧いた時に読んでみるといいかもしれません。
大学生におすすめの本8 暇と退屈の倫理学 増補新版
よく「大学生は暇だ」といわれます。しかし一体、暇とはなんでしょうか?暇と退屈には違いがあるのでしょうか?
『暇と退屈の倫理学』は、こうした問いに哲学的に立ち向かった名著です。内容は平易な文章で書かれており、ページ数は多いですが読みやすいのが特徴。
この本の中身と魅力は、文章で伝えるよりも目次を見てもらった方がわかりやすいので以下に目次を掲載します。「暇」「退屈」「贅沢」「哲学」「倫理学」こうしたキーワードに関心ある人は、ぜひ読んでみてください。
序章 「好きなこと」とは何か?
第一章 暇と退屈の原理論──ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?
第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか?
第三章 暇と退屈の経済史──なぜ“ひまじん”が尊敬されてきたのか?
第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か?
第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か?
第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か?
第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか?
付録 傷と運命──『暇と退屈の倫理学』新版によせて
大学生におすすめの本9 これからの「正義」の話をしよう
ハーバード大学史上最多の履修生を記録した超人気哲学講義の書籍バージョン。NHK教育テレビで「ハーバード白熱教室」の名で放送され話題にもなりましたね!
「正義」をめぐる哲学の問題について、10以上の章で多面的に考察を深める本書。その内容は、固有名詞も登場し決して簡単ではありませんが、日常生活にも応用できる考え方のエッセンスがたくさん詰まっています。
本書の特徴は、具体的な事例をもとに考察を深めていくこと。つまり、机上の空論ではない点です。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償、ジェンダーギャップなど、現代世界の具体的事象を通して正義について考える営みは、知的好奇心を刺激すること間違いなしです!
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大学生におすすめの本10 14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に
「これからの社会をどう生きればいいのか」―この不安を、多くの子どもたち(大人たち)、そして大学生が抱えています。
残念ながら、今、学校で教えられていることは、この疑問に十分にこたえているといえません。そこで「社会を分析する専門家」である社会学者 宮台真司氏が、今生きている社会の「本当のこと」を伝え、その上でいかに生きるべきか、という問題に正面から向き合った1冊。
どうしてこの社会に「ルール」があるのか、「恋愛」と「性」について、将来就く「仕事」と「生活」について、「生」と「死」について――など、身近な話題を入り口に、わかりやすい語り口で、深いテーマを語っています。
14歳からと書いてありますが、大学生が読んでもとても腑に落ちる&感情揺さぶられる部分がたくさんあります。
【あわせて読みたい】おすすめの社会学入門書13選-社会学研究科の大学院生が選書-
最後に-大学生のうちに読んでおきたい本は、他にもたくさん!-
本記事では、大学生のうちに読んでおきたい本10選をご紹介してきました。ここで紹介した以外にも、大学生のうちに読んでおきたい本は沢山あります。
以下は、別サイトの記事ですが大学生の皆さんにおすすめの本がジャンルごとに丁寧にまとめられているので、読んでみることをおすすめします。ぜひ気になる本があれば買って読んでみてください!