卒論発表を成功させるために知っておくべき5つのこと

卒論発表
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卒業論文の書き方完全ガイド販売開始!シリーズ1冊目は『卒論を書く前に知っておきたい6つのこと』

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卒業論文の提出を無事に終えても、一息つく暇はありません。提出後に多くの大学で開催される「卒論発表会/卒論最終審査会」に向けた準備を行う必要があります。

卒論発表会は、卒論を書いた本人が発表する会です。詳細は以下の記事で解説していますが、大抵の大学では15分~30分程度の発表時間が与えられ自身の卒論について発表し、それに対して先生や他の学生が質問します。

これら一通りのやり取りの中で評価されるのは「わかりやすい発表」「学術的に価値ある研究か」「論理的な受け答えができているか」といった部分です。裏を返せば、こうした点を押さえられずひどい発表になった場合、最悪の場合は留年したり卒業できなくなったりする可能性もあります。

本記事ではこうした学部4年生にとって最後の試練である卒論発表を成功させるために知っておくべき5つのことを、現役の大学院博士課程の筆者がわかりやすく解説していきます。知って反映するだけで発表内容の質が飛躍的に高くなると思うので、ぜひ参考にしてみてください。

何度も人前で練習する

卒論発表を成功させるために重要なのは「練習」です。人前で話すことに慣れている人でも、研究発表となると急に緊張したりうまく話せなくなったりします。

可能であれば発表までに、先生、ゼミの仲間1人以上、親などに確認してもらうと良いでしょう。先生は教員視点から過不足を指摘してくれるはずです。ゼミの仲間はこれまでの研究を共有しているので、もっとここを押し出したほうが良い!など経緯を知っているからこその質問をくれるでしょう。

ポイントは親に聴いてもらうことです。親が難しければ学年や所属が異なる友達に聞いてもらうのがいいでしょう。大切なのは「あなたの研究を全く知らない人が聞いても理解できる発表にすること」です。また「スライドに文字を詰め込み過ぎない」「グラフは見やすく」といった点も関係ない人に聞いてもらうことで、よりクリアになります。

参考資料、引用資料は漏れなく記載する

意外と忘れる人が多いのが、参考資料や引用資料も記載漏れです。卒論発表会のプレゼン資料は卒論と同じ学術的な資料であるため、引用や参照した論文は明記しておく必要があります。

各ページの下部分に記載してもいいですし、最後のページにまとめて載せておいても良いと思います。大切なのは「漏れなく載せる」ことです。なぜならもし漏れがあった場合、質問でそこを突かれると言い訳ができないからです。せっかく良い内容でも記載漏れが発覚すると、信用性が落ちますし、剽窃だ、コピペだと言われてしまう可能性もあります。最後にしっかりと確認しましょう。

発表で押さえておくべき項目には法則がある

卒論発表で押さえておくべき項目=プレゼンの構成には法則があります。発表時間によって構成や枚数は少し異なりますが、基本は以下の構成で大丈夫だと思います。以下の時間は15分の発表時間を想定したものなので、自身の発表時間に合わせてスライドの枚数などを調整してみください。

  • 表紙
  • 研究の背景・動機:先行研究:1~3P
  • 研究の目的:1P
  • 本論(調査・実験結果):5P
  • 考察:1~2P
  • 結論と残された課題:1~2P
  • 参考資料(締め):1P

図やグラフなどを使う場合は枚数が増えると思います。「スライドに文字を詰め込み過ぎない」ことを意識して、見やすさを心がけましょう。

質問には正直に答えよう

卒論発表会では先生や他の学生から質問が飛んできます。15分程度の質問時間であれば、2人~3人程度から質問が来ると考えられます。自身の発表以上に緊張するのがこの質問タイムだと思いますが、質問では以下のことに気を付けてください。

まず質問には正直に答えることが大切です。専門性を持った先生たちからの質問は時に難しく理解できないかもしれません。そんなときは知ったかぶりをせず「もう一度、分かりやすく質問してもらえますか?」「○○について私は知らないのですが、教えていただいてもいいでしょうか」と相手と誠意をもってやり取りする姿勢を示しましょう。

もしあなたが行っていない実験や調査について「○○という調査はやったのですか?」と聞かれたら、正直に「今回は時間が足りず○○についての調査はできませんでした。今後の課題にしたいと思います。」のように将来への発展性を残しつつ答えましょう。

質疑応答の質問は研究をより良いものにする為の有意義なものです(ときに有意義でないものもありますが…)。質問一つひとつに「ご質問ありがとうございます。」とひと言入れると印象が良いので実践してみてください。

他の人の発表に対して積極的に質問しよう

卒論発表会で成功するための5つ目のポイントは、他の人の発表に対して積極的に質問することです。卒論発表会は自分だけでなく何人もの学生が連続で行うものです。そのため、会場の空気をより良い状態にすることが自分の発表をよりよくするために重要です。

そこでおすすめなのが他の人の発表に対して積極的に質問することです。質問が活発に飛び交う発表会は活気がある良い発表会です。雰囲気は良くなるでしょう。

さらに、あなたが質問した相手は、あなたが発表する番で質問してくれる可能性が高くなります。一見すると質問が少ないほうが良い気がしますが、質問が無い発表は興味関心がない発表かおもしろくない発表かと言われることもあるほど、悲しいものです。自分の番で質問をしてもらえるようにするためにも、他の人の番で積極的に質問してみましょう。

最後に-卒論発表の成功確率は準備の充実度と比例する-

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本記事では卒論発表を成功させるために大切な5つのポイントを解説してきました。「卒論執筆と比べて発表は余裕だろう」と思っていると、思わぬ質問が来て落とし穴があったりします。卒論発表も手を抜くことなく準備をして臨みましょう。充実した準備が成功を導きます。

発表まで時間がない人が多いと思いますが、ぜひ実践してみてください。皆さんの卒論発表が成功することを願っています!

まだ卒論を提出していない方には以下の記事もおすすめです。あわせて読んでみてください。

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この記事を書いた人

管理人

某国立大学大学院博士後期課程所属. 社会科学分野での地域研究が専門. 卒業論文では地域とメディアについて取り上げ、修士論文では地方自治体で暮らす人々の人間関係を取りあげました。大学院で研究して論文を書いたり、各種媒体に寄稿したりしています。