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シカゴスタイルとは？
シカゴスタイルとは、論文における代表的なスタイルガイドのひとつ。正式名称を『シカゴ・マニュアル・オブ・スタイル（The Chicago Manual of Style）』という。現在までに第17版まで発行されており、第17版ではそのページ数がおよそ1,000ページを超える。
そこで、学生や論文執筆する人におすすめなのは、日本語訳も出ている書籍『シカゴ・スタイル：研究論文執筆マニュアル』である。
『シカゴ・スタイル：研究論文執筆マニュアル』は、シカゴ大学の論文担当事務官だったケイト・L・トゥラビアンが、1937年に作成した論文を書く人のためのガイドラインであり、『シカゴ・マニュアル・オブ・スタイル』にもとづいている。
現在でも更新され続けている論文執筆マニュアルであり、直近では、2007年に7版、2013年に8版、2018年に9版が出版された。こちらは日本語訳も存在する。
シカゴスタイルの基本的な引用・参考文献の書き方
参照の主な方式とスタイルには、ハーバード方式と脚注方式が存在する。シカゴスタイルは、脚注方式に含まれる。社会科学分野において広く採用されているシカゴスタイルだが、特に歴史学や法律学など、資料とその説明が膨大な分野においては、脚注方式が採用されることが多い。
シカゴスタイルは、その知名度の高さから、文学・言語学のMLAスタイル、心理学のAPAスタイルとあわせて「御三家(Big Three)」と呼ばれることもある。
以下は、シカゴスタイルにあわせた書籍と雑誌論文の参考文献記載例である。分野によって細かい部分は異なるため注意が必要だが、大枠は共通している。
吉川徹. 『新装版 学歴社会のローカル・トラック―地方からの大学進学』. 大阪大学出版会. 2019.
渡邊鮎美. 「豪雪地帯からの高齢者の二地域居住の変遷とその背景—新潟県十日町市松代地域からの移住を事例に—」. 『農村計画学会誌』39-4 (2021): 388-393.
シカゴスタイルをよく知るためにおすすめの本
参考資料
・上野継義, A Manual for Writers of Term Papers and Theses 脚注・参考文献書式.
・高橋祥吾, 文献引用の方法について（2019年度版）.
・遠山潤, 2020, 『シカゴ・スタイル：研究論文執筆マニュアル』 7版，8版，9版の比較—オンライン情報に注目して—, 『久留米大学文学部紀要』15, 1-11
・野村康, 2017, 社会科学の考え方—認識論、リサーチ・デザイン、手法, 名古屋大学出版会.