ライフストーリーの意味・ライフヒストリーとの違いと特徴
個人が、これまでの自分の経験や人生、もしくは自分自身について口頭で語るストーリー、それを主な資料とする質的調査法のひとつ。
ライフヒストリーと比較した場合、ライフストーリーの特性は3つあるといわれている。一つ目は社会性(ストーリーは語り手と聞き手の協働によって表れる)。二つ目はオーラリティ(自伝や文章での記録とは異なるものや、そこでは隠されてきたマイノリティの声を聞く)。三つ目は可変性(いつどのような状況で、誰に語るかによって同じ人の語りでも説明は変わる)。
ライフストーリーは歴史的事実や社会的現実を明らかにするためには客観性が乏しいと批判されてきたが、今日では評価も高まり有用な調査方法として数多く用いられている。
ライフストーリーを深掘りするためにおすすめの本
参考資料 桜井厚, 2012, ライフストーリー, 見田宗介[編集顧問]現代社会学事典, 弘文堂