大学院入学・入試に向けた重要な機会、それが研究室訪問です。
進学後所属することになる研究室と教授との相性は合うのか、研究したいことができる環境があるのかなど、研究室訪問で確認しておくべきことは山ほどあります。
研究室訪問では、こちらからの質問タイムのほかに、教授からあなたへの質問時間もあります。ここでの受け答えはその後の印象や関係性にも大きな影響を与えるでしょう。
そこで今回は、研究室訪問で聞かれること5選と題し、研究室訪問で聞かれがちな定番の質問とその意図について、現役の博士課程大学院生がわかりやすく解説していきます。本文の最後では練習方法や対策方法についても解説しているので、最後までご覧ください!
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研究室訪問で聞かれること① 卒業論文について
研究室訪問で必ず聞かれること、一つ目は「卒業論文について」です。
研究室訪問をする時期は人によって異なると思いますが、大学4年生であれば卒業論文に少なからず進捗があるはずです。
4月5月頃であれば研究計画書を書いているでしょうし、6月7月であれば先行研究を読んでいるかもしれません。8月9月であれば調査研究をしているかもしれませんし、それ以降であれば執筆に入っているでしょう。
卒業論文の進捗と、なぜそのテーマを選んだのか、どのような手法で研究を行っているのかは教授も気になるところです。同様の質問は大学院入試でも聞かれる可能性大です。大学院受験を考えている人は、常に自身の卒業論文について説明できる準備をしておきましょう。
研究室訪問で聞かれること② 大学院での研究計画について
研究室訪問で必ず聞かれること、二つ目は「大学院での研究計画について」です。
具体的には、以下のようなポイントが聞かれます。
- どのようなテーマで研究を行う予定か
- どのような研究手法を用いる予定か
- 主要な先行研究はどのあたりか
- 卒業論文とのつながりの有無
大学院入試では、英語や専門分野の試験が課されるケースが多いですが、それよりも重要なのは研究計画書の質です。どれほど他の試験の結果が良くても、研究計画書の質が悪ければ受け入れてもらえません。
教授は、訪問者の研究計画にとても興味関心をもっています。理由は「この学生は、自分と相性がいいか」「この学生の研究には発展可能性があるか」「この学生の強み弱みはどこにあるか」などを知るためです。
研究室訪問までに、学部の教授陣のサポートを受けながらできる限り完成度の高い研究計画書を用意するようにしましょう。
研究室訪問で聞かれること③ 大学院入試について
研究室訪問で聞かれること、三つ目は「大学院入試について」です。
具体的には、以下のような質問がされます。
- 秋学期、冬学期、どちらの大学院入試を受けるか
- どの専攻の試験を受けるか
- 英語、専門、研究計画書、それぞれの対策や自信はどうか
- 大学院入試で不安なことはあるか
大学院入試については、教授も詳細な情報を知らないことが良くあります。なぜなら大学院の試験は担当の享受以外は準備などの業務を行わないため、当日以外はノータッチだからです。
中には古い情報のままで入試情報がアップデートされておらず間違ったことを言う教授もたまにいます。大学院入試情報は、あなた自身が責任をもって調べて質問に答えられるように準備をしましょう。
研究室訪問で聞かれること④ 卒業後の進路について
研究室訪問で聞かれること、四つ目は「卒業後の進路について」です。
この質問には3通りの答えが想定されます。
一つ目の答えは就職するというもの。二つ目の答えは博士課程に進学する予定というもの。そして三つ目はまだ決まっていないというものです。
学部とは異なり、短い修士課程の指導はその後の進路希望によって大きく異なってきます。例えば博士論文提出を見据えた修士論文の書き方と、修士課程で卒業する人の修士論文では求められるクオリティや到達点が違ったりするのです。
適切な指導をしてもらうためにも、予定でいいのであなたの希望する進路を伝えられると、大学院進学後の指導にミスマッチが起きづらくて良いと思います。
また迷っている場合には、先輩の進路状況や大学院全体の進路状況などについて積極的に質問するようにしましょう。
研究室訪問で聞かれること⑤ 「あなたが聞きたいこと」について
研究室訪問で聞かれること、最後は「あなたから聞きたいことはありますか?」という逆質問を促す質問です。
研究室法門では、教授から聞きたいことは大体限られています。研究室訪問で重要なのは、訪問したあなたがよりよい選択をする為に意義ある質問をすることです。
「研究室訪問でどんな質問をしたらいいの…」という方は、以下の記事で研究室訪問で聞くべき10の質問を紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
【あわせて読みたい】研究室訪問で聞くべき質問10選-具体例ありでわかりやすく解説-
これは基本的なことですが、大学院は学部以上に自己責任の側面が強くなります。つまり、あなたから質問をしなければ、教授から気を使って情報を与えてくれることはあまりないと思ったほうが良いのです。そのことを念頭に置いたうえで、多すぎるくらい質問を考えていきましょう。
最後に-研究室訪問で聞かれることに備えて、準備が大切!-
本記事では、大学院入試に向けた研究室訪問で聞かれること5選を紹介してきました。
研究室訪問は複数回機会があるわけではないため、1度限りの時間をできる限り有意義に活用することが重要です。その為には、本記事や関連するコンテンツを読んだり、学部の教授や先輩に聞いたりするなどして準備をすることが大切です。
例えば研究室訪問が緊張する・心配という方は、学部の教授に模擬面談をしてもらってもいいかもしれません。
また本サイトでは、研究室訪問の模擬練習などが可能な卒論・レポートなんでも相談室サービスを提供しています。有料ですが、現役の博士課程大学院生がオンラインで相談に乗ってくれるので、心配・不安な方はぜひ活用してみてください。