【即実践可能】卒論のテーマが決まらない&思いつかない人におすすめの3つの方法

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卒論で最も大切なのがテーマです。テーマは卒論のゴールなので、テーマが決まらなければ目指す方向が定まらず書き始めることができません。

仮にもしテーマが決まっていない状態で実験や調査を始めた場合には、あとあと「あーーデータが漏れている!」なんてことも…

しかし初めて論文を各学部生にとっては、卒論のテーマ決めが最難関ともいえるかもしれません。授業で課されるレポートは大抵、教授が決めたテーマに沿って調べたり書いたりしますが、卒論のテーマは自分で決める必要があるからです。

今回は「卒論のテーマが決まらない!」と悩むあなたに、テーマを決めるためのおすすめの方法を現役国公立大学博士後期課程の筆者がわかりやすく解説していきます。ここで紹介した方法を使えば必ずテーマが決まるわけではありませんが、ぜひ悩んでいる方は試してみてください。

卒論のテーマを決めるために、まずは知っておきたい必須ポイントはこちらの記事で解説しています。こちらの内容を踏まえたうえで、なお決められない!という方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

卒論テーマの決め方-文系学生が押さえるべき5つのポイント-

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諸先輩の卒論テーマから傾向を掴む

一つ目の方法は「先輩たちが書いた卒論のテーマからヒントをつかむ」です。学問分野ごとに良いテーマと悪いテーマには、大体境目があります。それは独創性、分野貢献性、社会貢献性などによって測られるものです。

しかし分野ごとの傾向とは別に、その大学や教授ごとにもやりやすいテーマとやりにくいテーマがなんとなく決まっていことがほとんどです。例えば、教授が量的な調査を専門とする人だった場合は、量的な調査によって解き明かせる問いを設定したほうがゴーサインが出やすいでしょう。

逆に、例えば学部全体として質的調査が大半を占める中、量的調査でないと解き明かせないテーマを設定すると「考え直したほうがいいんじゃない?」という話になるかもしれません。

先輩たちの卒論テーマの傾向を掴むことで、ゴーサインが出やすい卒論のテーマがわかります。多くの大学では、卒業生の卒論は図書館に収蔵され閲覧できるようになっているので、図書館に行って卒論の傾向を掴むことからテーマの方向性を決めるのはおすすめです。

ただここで注意が必要なのは、先輩たちと同じテーマではゴーサインは出ないということです。あなたの独創性や新規性を発揮することが卒論では求められるので、あくまで先輩のテーマは参考程度にしてこのあと紹介するような方法で独創性や新規性を高めていきましょう。

興味ある分野の先行研究からテーマのヒントをつかむ

二つ目の方法は「興味ある分野の先行研究からテーマのヒントをつかむ」です。卒業生のテーマの傾向を把握したけど具体的なテーマが決まらない!という人は、ぜひこの方法を試してみてください。

ステップは以下の通りです。

  1. 勉強している分野(例:社会学)の中で、興味ある&先輩たちが扱っているジャンルの先行研究の本や論文を読む(例:社会学の中でも、都市研究をする都市社会学がよさそう!教授も都市研究が専門だし!)。
  2. 先行研究を最低30以上は読む!(本と論文を合わせて) このとき、興味関心あるものから少しずれていそうなものも読んで損はありません。1日1冊or1本読めば1か月で終えられるので、少し大変ですがぜひトライしてみましょう。
  3. 先行研究の中で特に興味あるものが扱えていないことや不十分な部分をテーマにしていく。(例:都市の貧困研究が面白そうだ!従来の研究では、都市の若者の貧困研究はあるけど高齢者の貧困研究はあまりないな…これテーマになりそう!)

以上のようなプロセスを踏んでいくことで、テーマを決めることができます。「なんで30冊/本も先行研究を読まないといけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、すでに行われている研究を知らないと独創性や新規性のある研究を行うことはできません。

たくさん読むうちにおもしろいテーマとおもしろくないテーマの差も分かるようになってきます。ぜひ実践してみてください!

先行研究の探し方については、こちらの記事で解説しています。CiNiiやJ-Stageなどとても便利な論文検索サイトがあるので、ぜひ読んで参考にしてみてください。

卒業論文の先行研究・参考文献の探し方-現役大学院生がおすすめする7つの方法-

自分事からテーマを考える

三つ目の方法は「自分事からテーマを考える」ことです。これはどちらかというと、テーマ選びの基本かもしれません。

卒論のテーマは前提として自分が興味関心あるものを選ぶべきです。しかし教授や先輩にいろいろ言われると、当たり前のことであるはずの「興味関心あることを研究する」を忘れてしまう瞬間があります。

あなたが興味関心をもてるテーマとは一体どんなものでしょうか?私は、あなたが日常生活で感じる疑問や不思議に関連するテーマこそ、興味関心をもてるテーマだと思います。これが「自分事となるテーマ」です。

先ほどの例でいえば、都市での若者の貧困ではなく高齢者の貧困に興味関心をもつ理由としては、先行研究が薄いこと以外に祖父母と同居していることがあるかもしれません。また家の周辺に高齢者が多いことにキッカケがあるかもしれません。

自分事からテーマを決めるのは、理系では難しい部分があるかもしれません。しかし生活とつながるテーマではなくても「あの実験おもしろかったな」「あの授業の話おもしろかったな」というものは誰しも持っているはずです。

テーマ選びにつまづいているときこそ、原点回帰して自分事からテーマを考えてみましょう!

最後に-紹介した3つの方法を組み合わせればテーマが決まる!-

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今回紹介した3つの方法は、卒論執筆時に限らず多くの研究者が実践していることです。これらをうまく組み合わせることでテーマがおのずと見えてくると思うので、ぜひ卒論のテーマが決まらない方は試してみてください。

また卒論のテーマの決め方について扱った本も多数あります。こちらの記事では卒論を書く前に読んでおくと良い本を紹介しているので、ぜひ読んで参考にしてみてください!

卒論/卒業論文を書く前に読みたいおすすめ本14選-文系理系別有/書き方やコツがわかる-

※就活生要チェック記事!就活生・大学生必見!おすすめの就活支援サービスまとめ-2021年度最新版-

※就活生は必ずチェックしたい!逆求人・スカウト就活・オファー型就活おすすめサイトまとめ-2021年度最新版-

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最後に効率よく学ぶために本を電子版で読むのもオススメです。

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などの特典もあります。社会や地域の課題を冷静に正しく分析する力は、読書や映画鑑賞などの幅広い経験から鍛えられますので、気になる方はぜひお試しください。

この記事を書いた人

管理人

某国立大学大学院博士後期課程所属. 社会科学分野での地域研究が専門. 卒業論文では地域とメディアについて取り上げ、修士論文では地方自治体で暮らす人々の人間関係を取りあげました。大学院で研究して論文を書いたり、各種媒体に寄稿したりしています。