卒業論文の書き方完全ガイド販売中!『書き方徹底解説編 目次&例文あり』
レポートとは異なり卒論ではじめて必要になるのが「目次」です。本を書いているのでかっこいいですが、目次を書くのは初めての人がほとんど。一体どうたって書けばいいんだろう?と困ってしまう人も多いと思います。
そこで本記事では、卒論における目次の位置づけや重要性、目次の決め方や目次を書くタイミング、章立ての考え方、目次はページ数に含まれるかどうか、目次の例(テンプレート)などをわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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卒論における目次の考え方/位置づけ
卒論では目次が必須の場合がほとんどです。通常のレポートに目次を付けることは少ないですが、なぜ卒論には目次をつけるのでしょうか?
第一の理由は文量とページ数が多いためです。文系理系を問わず、ほとんどの卒論は数十ページに及びます。そのため全体の構成を分かりやすく示す目次が必要となります。
第二の理由は読者がいるためです。通常の授業レポートなどは、教員か同じ授業の受講生しか読みません。しかし卒論は図書館に蔵書として収められ、大学によっては外部からオンラインで読めるケースもあります。レポートとは異なり読者がいることは、常に意識することが卒論執筆では大切です。
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卒論の目次はいつ書くべきか
卒論の目次は、大学4年生の1年間のなかで何度か書くことをおすすめします。理由は、目次は一度考えれば決定できるものではなく最後まで練り直すものだからです。また目次を考える作業は、卒論全体の構成を考えることとほぼ同義です。調査や研究の進捗に合わせて、柔軟に書き直しましょう。
以下は、卒論の目次を考えるのにおすすめのタイミングです。区切り区切りで考え直しましょう。
- 研究計画書を提出するとき
- 調査が一通り終了して、分析や執筆にとりかかる前
- 中間発表会のとき
- 調査と分析が全て終了して、執筆のみになったとき
- 卒論提出1か月前
- 卒論提出直前
卒論の目次の決め方
卒論の目次の決め方は、人によって方法が異なりますが私のおすすめの方法は以下の通りです。
まずは一度、序章から終章までの目次を組みます。つづいて、章の下につく節を考えます。つづいて、節の下につく項を考えます。このように章-節-項とできる限り細かく考えるのがおすすめです。
目次の言い回しについては、ギリギリまで考えるようにしましょう。一つの基準として「目次の見出しだけを読めば、卒論全体の内容とその見出しの部分で伝えたいことがわかる見出しをつける」こと。
多くの読者は初めに見出しを読みます。読んだときに「どんな内容かよくわからないな」「どの章を読めば、知りたいことが読めるのかわかりづらい」こう思われるような目次はNGです。目次の文章には、こだわりましょう。
卒論の目次の作り方、章立てはどうする?
卒論の目次の作り方と章立てについても、正解は決まっていません。しかし最低限守るべきルールは存在します。以下はそのルールの一部です。参考にしてみてください。
- 見出しの文章は、その章、節、項の内容を的確に表すものにする
- 章だけでは少ないので、最低限でも節まで考える
- 見出しの数字とページ数を記載する
- 省略せずに全て書く
- 補足資料についても記載する
私のおすすめはExcelで目次を管理する方法です。Excelに章・節・項の構成を書き、変更が生じたら適宜修正を加えましょう。
卒論の構成については、以下の記事で詳しく解説しています。はじめにでは何を書くのか?結びや終章では何を書く、参考資料はどうリスト化するのかかなど詳細に解説しているので、ぜひ読んでみてください。
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卒論の目次はページ数に含めるか
通常、目次はページ数・文字数に含まれません。目次が終わった次のページ(多くの場合は序章・はじめに)からページ数に含めましょう。
大学によっては目次もページ数に含めるところもありますが、万が一を考えてページ数や文字数には含めずに本文だけで計算するようにしましょう。
他にも卒論における文字数に関する疑問や不安は数多くあると思います。以下の記事では、卒論の文字数に関する疑問を網羅的に解説しています。よければ読んでみてください。
【あわせて読みたい】文字数に関する疑問を大学院生が徹底解説-目安・足りない場合の対処・平均など-
卒論の目次の点線はどのように書くのか
卒論の目次でよくみる点線=項目と数字の間の点線をリーダーといいます(・・・・・・・・・・・・・・みたいな線)。
リーダーはあまり普段の文章で使わないため、いざ書こうと思うと分からない人も多いはず。以下ではWordでのリーダーの書き方をみていきます。
① まず点線を書きたい見出しを選択して、Wordの「ホーム」画面の「段落」右下にある小さな矢印を押します。すると小さなタブが表示されるので、画面で左下のナナメの矢印を押します。
② するとタブとリーダーが表示されるので、「タブ位置」に「40」と入力、「配置」は「右揃え」、「リーダー」で好みの線を選んで「OK」を押します。
③ 最後に見出し文章の右側にカーソルを置いて[Tab]キーを押すと右端まで点線が入力されます。そして点線の右端にページ番号を入れれば一行完成です。同様の作業を繰り返して行うことで、きれいな見た目の目次が完成します!
最後に-卒論の目次の例/目次案とテンプレを公開!-
本記事では卒論の目次の書き方について解説してきました。最後に、目次の例(案)とテンプレをご紹介します。詳細な文章に関しては著作権保護のため抜いてありますが、以下は私が知人に許可をもらいお借りした卒論の目次です。ぜひ参考にしてみてください。
リーダーがずれている部分がありますが、これは見出しの文字数によるズレです。この目次の良いところとして、各章の最後に「小結」があることが挙げられます。小結は各章の内容をまとめ、次章への接続をスムーズにするためのものです。読みやすくなるのでおすすめです。
序論 ・・・・・・・・・・4
序章 ・・・・・・・・・・4
0.1 問題の背景 ・・・・・・・・・・ 5
0.2 問題意識とリサーチクエスチョン ・・・・・・・・・・ 6
0.3 調査対象地について ・・・・・・・・・・ 7
0.4 研究方法 ・・・・・・・・・・ 8
0.5 研究の意義 ・・・・・・・・・・ 8
0.6 研究の構成 ・・・・・・・・・・ 8
第1章 先行研究の整理 ・・・・・・・・・・ 10
1.1 ○○に関する先行研究 ・・・・・・・・・・ 12
1.2 ○○に関する先行研究 ・・・・・・・・・・ 15
1.2.1 △△に関する先行研究 ・・・・・・・・・・ 16
1.2.2 △△に関する先行研究 ・・・・・・・・・・ 19
1-3 小結 ・・・・・・・・・・ 21
第2章 被調査地と被調査者 ・・・・・・・・・・ 22
2.1 被調査地について ・・・・・・・・・・ 28
2.2 被調査者について ・・・・・・・・・・ 42
2.3 小結 ・・・・・・・・・・ 46
第3章 ○○○ ・・・・・・・・・・ 47
3.1 ○○ ・・・・・・・・・・ 60
3.2 ○○ ・・・・・・・・・・ 80
3.3 小結 ・・・・・・・・・・ 101
第4章 ○○ ・・・・・・・・・・ 105
4.1 ○○ ・・・・・・・・・・ 105
4.1.1 △△ ・・・・・・・・・・ 115
4.1.2 △ ・・・・・・・・・・ 120
4.2 ○○ ・・・・・・・・・・ 131
4.3 小結 ・・・・・・・・・・ 134
終章 結論と展望 ・・・・・・・・・・ 136
5-1. 結論 ・・・・・・・・・・ 136
5.2 本稿の学問的意義 ・・・・・・・・・・ 137
5.3 残された課題 ・・・・・・・・・・ 138
謝辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・139
参考文献 … ・・・・・・・・・・ 139