卒論提出まで残り1か月!いまからできること・やるべきことを解説

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卒論の提出が近づいてきました。多くの大学では卒論の提出が12月末~2月末の間ですが、皆さんは進捗はいかがですか?

卒論は時間をかけて書いていくものですが、就職活動やアルバイト・サークル活動等で実は全く進んでいない人もいるかもしれません。そこで今回の記事では、以下のような方に向けて卒論提出まで残り1か月の段階からできることを解説しています。卒論の進捗に合わせてアドバイスを変えているので、自分が当てはまる項目を参考にしてみてください。

この記事の対象

  • 順調に進んでいるけど、もっと質を高めたい
  • 不安だけどなんとか書けている
  • 調査結果はあるけど、文章は一切書けていない
  • 実はまだ全く手を付けていない

なお卒論提出1週間前に何すればいいんだろう?という方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。

卒論提出の1週間前にやるべきこと5選

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卒論がつらいとき、乗り越えるための方法6選-大学院生直伝!

卒論提出1か月前|順調に進んでいる人へのアドバイス

この段階にある人は、卒論の質をより高めることを目指していきましょう。1か月間のうちにやらなければいけない必須事項としては「製本」と「校正」があります。仮にこれに1週間~10日間かかると考えると、使えるのは3週間程度です。

私がおすすめするのは卒論の「序章/はじめに」と「おわりに」の質を高めることです。なぜなら卒論読者や審査する先生は、最初と最後の論文概要にあたるこの2か所の出来をとても重視します。時間がない場合には、はじめにとおわりにしか読まないこともあります。

「先行研究に対して的確な批判的視点をもっているか」「はじめにとおわりにで書いていることにズレは無いか」「論理構成の飛躍はないか」といったポイントを確認しましょう。また余裕があれば、本文において文章で表している数値や関係性を「図や表」に直す作業もおすすめです。図や表にすることで完成度は飛躍的にアップします。

はじめに(序論)の書き方

「おわりに(終章/まとめ)」の書き方

卒業論文のタイトルの決め方・付け方

参考文献の書き方

もし卒論発表まで時間がない場合は、執筆と並行して卒論発表準備を進めるのもおすすめです。プレゼンの構成を考えたり、台本が無くても話せるように練習したり、卒論発表の出来は卒論の評価と直結するので早めに準備をはじめましょう。

卒論の提出時期はいつ?提出方法や提出期限の疑問を解説

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卒論提出1か月前|不安だけどなんとか進んでいる人へのアドバイス

不安だけどなんとか進んでいる人は、まず「何が不安なのか」「どの部分を改善すれば、卒論の完成度が上がりそうか」を書きだしてみましょう。やることリストを作成して優先順位をつけることで、残り限られた時間を有効活用できます。

一度、先生や先輩に時間をもらって相談してみるのもおすすめです。卒論執筆も佳境に迫ると一人で黙々と作業を進める時間が多くなります。しかし一人で悶々としていても解決しない問題もあるため、息抜きも兼ねて先生や先輩と話す=言語化することで頭のなかが整理できたり、効果的なアドバイスがもらえたりします。

「卒論がやばい!」あなたへ-現役大学院生からの7つのアドバイス

卒論提出1か月前|調査結果はあるけど、文章は一切書けていない人へのアドバイス

調査結果はあるけど文章は一切書けていない人は、残り1か月となる焦っていることでしょう。しかし問題はありません。1か月もあれば卒論の20,000文字~40,000文字は十分書き上げることができます。

→卒論の文字数についてはこちらの記事「卒論の文字数に関する疑問を徹底解説!」をチェック

仮に30,000文字の卒論を書くとすると、最後の1週間で校正と製本をすると考え3週間で書く必要があります。つまり1週間で10,000文字、1日あたり1,500文字程度です。これはWordのA4 1ページに相当します。1日、Word1ページでいいと思うと気が楽になりませんか?

まずは以下の記事などを参考に目次を書いてみて、3週間の予定を組んでみましょう。それが完成したら、あとはひたすら書いていくのみです。

【あわせて読みたい】卒論 目次の書き方を博士課程大学院生がわかりやすく解説

なお文章が書けない理由の一つとして、卒論の完成形が思い描けていないという理由があります。図書館などで先輩の卒論を入手して一通り読んでみましょう。そうすれば書くべき内容や文章の雰囲気、全体像がつかめるのできっと執筆もスムーズに進んでいくはずです。

「卒論がやばい!」あなたへ-現役大学院生からの7つのアドバイス

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卒論提出1か月前|実はまだ何もしていない人へのアドバイス

さて問題は、この段階にある皆さんです。中間報告会や研究計画書の提出は何となくこなしてきたけど、実はまだ全然卒論が進んでいない皆さんは、卒業できるかできないかの瀬戸際にあると思ってください。

卒論提出まで残り1か月の段階から卒論を完成させることは、がんばれば可能です。どの程度頑張るかというと、1日に8時間程度卒論執筆にあてれば提出できるはずです。最後の1週間は校正+製本にあてるとして3週間、21日×8時間=約170時間で書き上げるイメージです。

いまから調査をすることはできないので、この段階にある人は文献調査を主とした論文を書きましょう。先行研究や関連する書籍、論文などを参照しながらレビュー論文(ある一つのキーワードをめぐる研究をまとめた論文)を書くイメージです。ここでは例として「地方」という言葉を考察する論文を書くとします。

最初の1週間で、「地方」という言葉が入った学術書を20冊、論文を20本以上読みましょう。そしてその内容をまとめましょう。

次の1週間で、読んだ内容をもとに「先行研究の批判点・課題」「自身が新たな視点を付与できそうなポイント」を考え、卒論の目次を書いてみましょう。

そして最後の1週間でひたすら卒論を書き進めます。この時のコツは、できる限り早く一通り書き終えることです。1週間かけずに2日3日で3万文字程度書けたら上出来です。あとはひたすら校正を繰り返し、足りない材料を付け足すイメージです。一応これで論文は完成します。

提出1か月前になっても何もできていない人は、「とりあえず提出すること」を目的としましょう。質は考えず、とにかく提出するために最善を尽くしましょう!(提出できなければ単位はもらえないので、卒業できません。ということは就職もできないかもしれません)

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最後に-1か月あれば論文の質は飛躍的に変わる!-

卒論 1か月

本記事では、卒論提出1か月前にできることを段階別に解説してきました。自分が今やるべきことはわかったでしょうか?1か月あれば、まだまだ質の高い卒論を書くことは可能です。もしいま卒論に着手できていない人も、ギリギリ挽回できるラインが1ヶ月です。引き続き頑張ってみましょう!

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この記事を書いた人

管理人

某国立大学大学院博士後期課程所属. 社会科学分野での地域研究が専門. 卒業論文では地域とメディアについて取り上げ、修士論文では地方自治体で暮らす人々の人間関係を取りあげました。大学院で研究して論文を書いたり、各種媒体に寄稿したりしています。