本サイトを運営するにあたり、多くの方から以下のようなコメントをいただきます。
- 優秀とされる卒業論文を読みたい!
- 文系の卒論でサンプルになるようなものがあれば読みたい!
- 卒論の全体像がイメージできないから、フルペーパーを読んでみたい
そこでこの度、本サイト管理人の学部卒業論文をダウンロードできるようにしました。本サイト管理人は、公立大学の地域系学部を卒業しています。卒業論文のタイトルは「地方地域社会の課題解決における地域メディアとしてのフリーペーパーの可能性」です。
本論文は、提出後に高く評価していただき、卒業式にて優秀学生表彰を受けました。また大学院進学時にも、こちらの内容で評価していただき進学することができました。
分野によっては参考にならない部分もあるかもしれませんが、卒論のフルペーパーを読むことはとても勉強になります。数年前に書いたものなので恥ずかしい部分もありますが、ぜひ参考にしてみてください。
ダウンロード方法:ページ下部のフォームに必要事項を記入し送信すると、ダウンロードURLが表示されます。
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卒論の概要-研究背景と目的-
インターネットが普及しSNSやホームページによって誰でも情報発信ができる現代社会において、近年、フリーペーパーに注目が集まっている。フリーペーパーとは、無料で手に入る雑誌であり、地域社会の活性化や情報の共有を目的として首都圏地方問わず様々なフリーペーパーが発行されている。
こうした現象の背景には、特に地方における地域社会の衰退と、その一方で増加する田園回帰的要素を持った移住者の増加現象がある。少子高齢化が進み、市民の支え合いや地域課題の主体的な解決の基盤となる地域コミュニティの維持が難しくなってきた昨今、地方は危機を迎えている。
特に、2014年に発表された増田レポートの衝撃は大きく、改めて地方が厳しい状態に置かれていることを認識させた。その一方で、大都市圏から地方への移住現象も近年、注目を集めている。再帰的近代を生きる我々は、様々なレベルでリスクに脅かされている。
特に2011年3月11日の東日本大震災は、大都市圏を筆頭に日常の脆弱さを露わにした。様々な要因が移住に関しては考えられるが、潜在的なリスクを顕在化させた東日本大震災による地方移住の加速と田園回帰志向の広まりは無視できない。
こうした地方における地域社会の崩壊可能性の高まりと移住者の増加現象は、地方でこれまで見られなかった現象を生み出した。一つが地元住民と移住者の間に生まれるコンフリクトの存在、もう一つは地域活性化の希求と公共性創出の必要性の高まりである。しかし、これらの現象の存在は広く知られるようになってきた一方で、実践的な解決方法として確立されているものはあまり多くない。
このため筆者は、2015年から発行に関わる長野県池田町と近隣市町村で発行される地域メディアとしてのフリーペーパー「いけだいろ」を取り上げ、フリーペーパーが地域課題の解決にどのように寄与するのかを実践的活動に関するオートエスノグラフィー、住民間のコンフリクト、そして地域活性化と公共性の視点から考察する。
オートエスノグラフィーとは「調査者が自分自身を研究対象とし、自分の主観的な経験を表現しながら、それを自己再帰的に考察する手法」である [藤田 北村, 2015]。
2015年から今日まで継続するいけだいろの取り組みの中から、フリーペーパー運営の難しさとフリーペーパーがどのように地域課題の解決に寄与するかを表した2つのエピソードをオートエスノグラフィーによって記述する。
2つ目のフリーペーパーが住民間のコンフリクトの解消にどのように寄与するかに関しては、地元住民と移住者、そして地域におけるマジョリティとマイノリティの事例から、フリーペーパーを介した他者理解と多様性の共生の可能性を検討する。
3つ目の地域活性化と公共性の創出に関しては、地域づくり・地域活性化の現状を踏まえたうえでコミュニケーション・メディアとしてのフリーペーパーがスペース・メディアとしての地域イベントなどとの融合によって公共性の創出にどのように寄与するかを検討する。
本研究では、以上3つの視点から、「地域メディアとしてのフリーペーパーの、地方地域社会における課題解決に寄与する可能性」について長野県池田町のフリーペーパー「いけだいろ」の事例から考察する。
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